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建築現場の縁の下の力持ち!「バタ角」とは?

建築現場の縁の下の力持ち!「バタ角」とは?

不動産の質問

先生、『バタ角』って単語を聞いたんですけど、どういう意味ですか?

不動産の専門家

いい質問だね。『バタ角』は、建物を建てる時に使う木材の一種だよ。コンクリートを流し込む型枠が、コンクリートの重さで変形しないように、支えたり、固定したりするのに使うんだ。

不動産の質問

なるほど。じゃあ、どんな形をしているんですか?

不動産の専門家

一般的には10cm角くらいの木材で、長さは用途によって様々だよ。工事現場でよく見かけると思うから、今度探してみてね。

バタ角とは。

「バタ角」は、建物を建てる時の工事で、コンクリートを流し込む型枠がゆがまないように支えるために使う木材のことです。コンクリートを流し込む時に、型枠がその重さで変形しないように、この木材でしっかりと押さえます。また、重いものを一時的に置いておく時にも、台として使うことがあります。バタ角は、一辺が10cmくらいの角材で、型枠の端っこに使うことが多いので、「端太(はた)角」と呼ばれるようになったと言われています。

「バタ角」ってどんな木材?

「バタ角」ってどんな木材?

家を建てる時、皆さんはコンクリートを流し込む様子を見たことがありますか?
あのコンクリートを流し込む枠組みを「型枠」と呼びますが、実はこの型枠をしっかりと固定するために、「バタ角」と呼ばれる木材が使われています。

「バタ角」は、名前の通り断面が正方形に近い角材で、一般的には一辺が10cm程度のものがよく使われます。
工事現場では、このバタ角を型枠の外側に沿って立てかけ、地面に杭を打ち込んで固定していきます。
コンクリートは流し込んだ直後はまだ柔らかく、時間が経つにつれて固まっていきますが、この時にバタ角で型枠をしっかりと支えることで、コンクリートの重みで型枠が変形したり、ずれたりするのを防ぐことができるのです。

バタ角は、住宅の基礎部分など、コンクリートの型枠を固定する様々な場面で活躍しています。
普段はあまり目にすることのない木材ですが、家づくりを陰ながら支える大切な役割を担っていると言えるでしょう。

項目 説明
材料名 バタ角
特徴 断面が正方形に近い角材
一般的には一辺が10cm程度
用途 コンクリートの型枠を固定する
役割 ・型枠を地面に固定する
・コンクリートの重みで型枠が変形したりずれたりするのを防ぐ
使用箇所例 住宅の基礎部分など、コンクリートの型枠を使用する箇所

「バタ角」の名前の由来

「バタ角」の名前の由来

「バタ角」という、少し変わった響きの名前を持つ建築資材がありますね。この少し風変わりな名前は、一体どのようにして生まれたのでしょうか?その秘密は、建築現場における「バタ角」の役割に隠されています。

建築現場では、コンクリートを流し込む際に型枠と呼ばれる枠組みが使われます。この型枠、実は、ただコンクリートを流し込む箱としてだけではなく、コンクリートが固まるまでの間、その形をしっかりと保つという大切な役割も担っているのです。そして「バタ角」は、この型枠の「端」、つまり一番外側の部分に使われることが多いのです。

「端」の部分に使うことから、「バタ角」は、もともと「端太(はたぶと)」と呼ばれていました。「太」という字からも分かるように、「端太」は、型枠の端をしっかりと支える、重要な役割を担っていました。

この「端太(はたぶと)」という言葉が、時を経て変化し、発音しやすい「バタ」という音だけが残り、「バタ角」と呼ばれるようになったと言われています。つまり「バタ角」は、型枠の端を太く支える角材という意味から生まれた名前なのです。

項目 説明
バタ角の役割 コンクリート型枠の端の部分に使われることが多い
名前の由来 「端太(はたぶと)」と呼ばれていたものが、「バタ」という音だけが残り、「バタ角」になった
意味 型枠の端を太く支える角材

コンクリートの精度を守る重要な役割

コンクリートの精度を守る重要な役割

建物や橋など、私たちの生活に欠かせない構造物を支えるコンクリート。その強靭なコンクリートを流し込む型枠は、構造物の形状や強度を左右する重要な役割を担っています。

コンクリートが固まるまで、その形を維持するのが型枠の役割ですが、巨大な構造物ともなれば、コンクリートの重量も莫大になります。そこで活躍するのが「バタ角」です。

バタ角は、型枠同士を直角に固定する役割を果たし、コンクリートの圧力に耐えうる強度を確保します。このバタ角があることで、型枠はコンクリートの重みで変形することなく、設計通りの正確な形状を維持することができます。

もし、バタ角がなければ、コンクリートの重みで型枠が歪み、設計通りの形状を保てなくなってしまうでしょう。その結果、構造物の強度不足やひび割れが生じ、安全性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

このように、一見地味な存在であるバタ角は、コンクリートの精度を維持し、安全で強固な構造物を作り上げるために、縁の下の力持ちとして重要な役割を果たしているのです。

要素 役割・機能 重要性
型枠 コンクリートを流し込む型。コンクリートが固まるまでその形状を維持する。 構造物の形状や強度を左右する。
バタ角 型枠同士を直角に固定する。コンクリートの圧力に耐えうる強度を確保する。
  • 型枠がコンクリートの重みで変形するのを防ぐ。
  • 設計通りの正確な形状を維持する。
  • 構造物の強度不足やひび割れを防ぎ、安全性を確保する。

「バタ角」の意外な使い方

「バタ角」の意外な使い方

建築現場でよく見かける「バタ角」。これは、コンクリートを流し込む型枠を固定するための道具として知られています。しかし、その用途は型枠の固定だけにとどまりません。現場では、「バタ角」の意外な活用法が数多く存在するのです。

例えば、重量のある資材を一時的に地面に置く場面を考えてみましょう。そのまま地面に置いてしまうと、資材が傷ついたり、地面がへこんでしまったりする可能性があります。そこで、「バタ角」の出番です。資材と地面の間に「バタ角」を挟むことで、地面への負担を軽減し、資材と地面の両方を保護することができるのです。

また、「バタ角」は足場が悪い場所でも活躍します。不安定な足場でも、「バタ角」を並べていくことで、簡易的な通路を簡単に作ることができるのです。これにより、作業員は安全かつスムーズに移動することができ、作業効率の向上にもつながります。

このように、「バタ角」は一見、単純な形をしていますが、工事現場では様々な用途で活用され、安全確保や作業効率向上に大きく貢献しているのです。

用途 効果
型枠の固定 コンクリートを流し込む型枠を固定
資材の下敷き 地面への負担軽減、資材と地面の保護
簡易的な通路 不安定な足場の安全確保、作業効率向上

「バタ角」は建築現場になくてはならない存在

「バタ角」は建築現場になくてはならない存在

「バタ角」と聞いて、それが一体どんなものかすぐにイメージできる人は、そう多くないかもしれません。しかし建築現場において、バタ角はまさに「縁の下の力持ち」として、無くてはならない重要な役割を担っています。

正式名称を「鋼製束」と呼ばれるバタ角は、主に木造住宅の床下に使われる部材です。床を支える根太という木材の下に、このバタ角を複数設置することで、建物をしっかりと支える強固な基礎を築きます。

バタ角の最大の特長は、その高さ調整機能にあります。ねじ式になっているため、ミリ単位で高さを調整することができ、地面の傾斜や凹凸に合わせて、床を水平に保つことができます。家が傾いていたり、床が uneven だったりすると、住み心地が悪くなるだけでなく、ドアや窓の開閉にも支障をきたす可能性があります。バタ角は、私たちが快適で安全な生活を送るために、欠かせない存在なのです。

さらに、バタ角は建物の耐久性を高める役割も担っています。湿気が多い床下に空間を作ることで、木材の腐敗を防ぎ、建物の寿命を延ばします。

このように、一見地味で目立たないバタ角ですが、私たちの安全で快適な暮らしを支える、重要な役割を担っています。家づくりにおいて、目に見える部分だけでなく、このような縁の下の力持ちにも目を向けてみることも大切なのかもしれません。

項目 説明
別称 バタ角
正式名称 鋼製束
使用場所 主に木造住宅の床下
役割 – 床を支える根太の下に設置し、建物を支える
– 高さ調整機能で床を水平に保つ
– 床下に空間を作り、木材の腐敗を防ぐ
特徴 – ねじ式でミリ単位の高さが調整可能
– 建物の耐久性を高める