地震に強い家?ブロック造のメリット・デメリットを解説
不動産の質問
先生、「ブロック造」ってよく聞くんですけど、どんな建物に多いんですか?
不動産の専門家
いい質問だね!ブロック造は、丈夫で火にも強いから、個人宅や倉庫に向いているんだ。特に、2階建てくらいまでの建物によく使われているよ。
不動産の質問
じゃあ、大きな建物には使われないんですか?
不動産の専門家
実は、日本ではブロック造の建物は、法律で3階までと決まっているんだ。だから、大きな建物には向いていないんだよ。
ブロック造とは。
「ブロック造り」っていうのは、家を建てる時の作り方の一つで、石やレンガ、コンクリートでできたブロックを積み上げて、モルタルっていう接着剤でくっつけて壁を作る方法のことです。ブロック造りの家は、火に強く、長持ちするのが特徴です。さらに、熱を通しにくく、音も響きにくいので、夏は涼しくて冬は暖かい家になります。それに、鉄筋コンクリート造りの家よりも安く建てられるというメリットもあります。ただし、日本ではブロックだけ積み上げた家は法律で禁止されていて、必ず鉄筋を入れないといけません。また、強度の関係で、ブロック造りの家は3階建てまでしか作ることができません。そのため、ブロック造りは、一戸建ての家や倉庫など、比較的小さな建物に使われることが多いです。
ブロック造とは?
– ブロック造の住宅とは?そのメリット・デメリットを解説
家を建てる際、構造の種類を選ぶことは重要な要素の一つです。住宅の構造には、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など様々な種類がありますが、その中でもブロック造は、コンクリートブロックを積み上げて壁を作る工法です。
ブロック造は、耐火性や耐久性に優れている点が特徴です。そのため、火災のリスクを低減したい方や、長く住み続けられる丈夫な家を求める方に適しています。また、鉄筋コンクリート造と比べて、比較的費用を抑えられる点もメリットとして挙げられます。
一方、ブロック造にはデメリットも存在します。まず、鉄筋コンクリート造と比較して気密性や断熱性が劣る点が挙げられます。そのため、断熱対策をしっかり行わないと、夏は暑く、冬は寒い家になってしまう可能性があります。また、ブロックを積み上げるため、設計の自由度が低い点もデメリットとして挙げられます。間取りや開口部の位置などが制限される場合があり、希望するデザインを実現するのが難しい場合もあるでしょう。
ブロック造は、耐火性や耐久性、費用面でメリットがある一方、気密性や断熱性、設計の自由度でデメリットもあります。家を建てる際には、これらのメリット・デメリットを比較検討し、自身にとって最適な構造を選ぶことが大切です。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
特徴 | コンクリートブロックを積み上げて壁を作る工法 | – |
耐火性・耐久性 | ○ 優れている | – |
費用 | ○ 比較的安い | – |
気密性・断熱性 | – | × 鉄筋コンクリート造と比較して劣る |
設計の自由度 | – | × 低い |
ブロック造のメリット
– ブロック造のメリット
ブロック造の最大の魅力は、その頑丈さにあります。火災が起こった際にも燃えにくく、台風などによる強風にもしっかりと耐えることができるため、安心して長く住み続けることができます。
また、シロアリなどの害虫による被害を受けにくいのも大きなメリットです。そのため、長期間にわたって建物を維持するための費用を抑えることが期待できます。
さらに、ブロック造は気密性が高いという特徴も持ち合わせています。そのため、外気の影響を受けにくく、断熱性や防音性に優れている点も魅力です。
断熱性が高いということは、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現できるということです。冷暖房の効率が上がり、電気やガスなどの光熱費を抑えることにもつながります。
このように多くのメリットを持つブロック造ですが、鉄筋コンクリート造と比べて建築費用を抑えることができるという点も大きな魅力です。
メリット | 詳細 |
---|---|
頑丈さ | 火災や強風に強く、安心して長く住み続けられる |
耐害虫性 | シロアリなどの害虫に強く、維持費を抑えられる |
気密性 | 断熱性・防音性に優れ、快適な室内環境 |
経済性 | 鉄筋コンクリート造より建築費用を抑えられる |
ブロック造のデメリット
– ブロック造のデメリットブロック造は、鉄筋コンクリート造と比較して地震に弱いという側面があります。地震の揺れに対して、鉄筋コンクリート造は一体となって強度を発揮するのに対し、ブロック造は個々のブロックの接合部分に負担が集中しやすいためです。そのため、日本では、ブロック造の建物を建てる際には、建築基準法によって鉄筋を必ず入れることが義務付けられています。鉄筋を入れることで、地震に対する強度を補強し、建物の倒壊や損傷のリスクを軽減しています。また、ブロック造は建物の構造上、大きな開口部を設けることが難しいという点もデメリットとして挙げられます。鉄筋コンクリート造のように、柱と梁で建物を支える構造ではないため、開口部を大きくすると建物の強度が低下する可能性があるからです。そのため、窓やドアの位置や大きさが制限され、設計の自由度が高くありません。さらに、ブロック造は木造建築と比べて、工期が長くなりやすい点も考慮が必要です。ブロックを一つ一つ積み上げていくため、どうしても工数がかかってしまうからです。工期が長くなると、その分人件費などの建築コストも増加する傾向にあります。ブロック造は、これらのデメリットを理解した上で、他の構造とのメリット・デメリットを比較検討し、建築計画を進めることが重要です。
項目 | デメリット | 補足 |
---|---|---|
耐震性 | 鉄筋コンクリート造と比較して地震に弱い | ブロックの接合部分に負担が集中しやすいため、鉄筋を入れることが義務付けられています。 |
設計の自由度 | 大きな開口部を設けることが難しい | 開口部を大きくすると建物の強度が低下する可能性があるため、窓やドアの位置や大きさが制限されます。 |
工期 | 木造建築と比べて、工期が長くなりやすい | ブロックを一つ一つ積み上げていくため、工数がかかり、建築コストも増加する傾向にあります。 |
ブロック造に向いている建物
– ブロック造で建てるのに適した建物とは?
ブロック造は、3階建て以下の比較的小規模な建物を建てる際に適した工法として知られています。
具体的には、以下のような建物が挙げられます。
* 一戸建て住宅
* アパート
* 倉庫
* 車庫
ブロック造は、火災に強く、音を伝えにくいという特徴があります。そのため、火災の発生リスクが高い都市部や、周囲の音が気になる住宅密集地などでの採用例が多く見られます。
また、鉄筋コンクリート造と比較して、建築コストを抑えられる点もメリットとして挙げられます。一方で、鉄筋コンクリート造よりも強度が劣る点には注意が必要です。
このように、ブロック造は、強度とコストのバランスが取れた工法と言えるでしょう。建物の規模や用途、建築地の環境などを考慮しながら、最適な工法を選択することが大切です。
工法 | メリット | デメリット | 適した建物 |
---|---|---|---|
ブロック造 |
|
鉄筋コンクリート造より強度が劣る |
|
まとめ
今回は住宅の構造として選ばれることの多い、ブロック造についてそのメリット・デメリットをまとめました。
ブロック造の住宅は、火災に強く、頑丈で長持ちするという点で優れています。また、外の音が聞こえにくく、室内の温度も保ちやすいという特徴も持ち合わせています。
しかし一方で、地震の揺れには弱いという側面も。そのため、地震が多い日本では、建物の設計に工夫が必要となる場合もあります。さらに、ブロックを積み上げて家を建てるため、設計の自由度が低いという点も考慮しなければなりません。間取りや外観にこだわりたい場合は、他の工法と比較検討する必要があるでしょう。
住宅を建てる際には、それぞれの工法が持つメリット・デメリットをよく理解し、比較することが重要です。そして、自分たちのライフスタイルや予算に合った最適な選択をするようにしましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
火災に強い | 地震の揺れに弱い |
頑丈で長持ちする | 設計の自由度が低い |
外の音が聞こえにくい | |
室内の温度も保ちやすい |