ひび割れ
建物や橋など、様々な建造物に使われているコンクリート。その頑丈な構造は、複数の材料を混ぜ合わせることで生まれます。
コンクリートの主原料は、セメント、水、砂、砂利の四つです。それぞれの材料が重要な役割を担っています。
まず、セメントは粉末状の材料で、コンクリートを固めるための接着剤のような役割を担います。水と混ぜ合わせることで化学反応を起こし、硬化することで砂や砂利をしっかりと結び付けます。この硬化がコンクリートの強度を決める上で非常に重要になります。
砂や砂利は、セメントと水を混ぜ合わせたものを固めるための骨材です。砂は細かい粒子で、セメントと水を馴染みやすくする役割を、砂利は粗い粒子で、コンクリートの強度を高める役割を担います。適切な量の砂と砂利を使用することで、強度と耐久性に優れたコンクリートを作ることができます。
このように、コンクリートはそれぞれの材料がそれぞれの役割を果たすことで、初めて強固な構造を形成することができるのです。
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建築の要!マスコンクリートの基礎知識
- マスコンクリートとは?橋やダムなど、私たちの生活を支える巨大な構造物を陰ながら支えているのが「マスコンクリート」です。普段何気なく利用している橋やダムですが、その内部には想像をはるかに超える量のコンクリートが使用されています。建築学会では、一辺の長さが少なくとも80cm以上、場合によっては100cmを超えるような規模のコンクリートを「マスコンクリート」と定義しています。一般的な住宅やビルに用いられるコンクリートと比較すると、その大きさは一目瞭然です。このため、一般的なコンクリートとは異なる性質や注意点を理解しておく必要があります。「マスコンクリート」という名前は、まさにその特徴を表しています。「マス(mass)」とは、日本語で「質量」を意味し、質量と体積の両方が非常に大きいという、一般的なコンクリートとは異なる性質を強調した呼び名となっています。マスコンクリートは、その巨大さゆえに、製造過程や施工後の管理に高い技術力と経験が求められます。温度の変化によるひび割れや、硬化に伴う体積変化など、様々な問題を考慮した上で、安全で耐久性の高い構造物を作る必要があります。
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建物の寿命を左右する?クラックの種類と対策
- 建物のひび割れ種類と深刻度建物にできるひび割れは、どれも同じように見えるかもしれませんが、原因や深刻度によって大きく二つに分けられます。一つ目は、建物の表面近くに発生する小さなひび割れで、髪の毛のように細いことから「ヘアークラック」や、碁盤の目状に発生することから「チェッキング」などと呼ばれます。このようなひび割れは、主に建物の乾燥収縮や温度変化によって発生します。具体的には、コンクリートやモルタルなどの建材が乾燥する際に収縮したり、気温の変化によって膨張・収縮を繰り返したりすることで、表面にひび割れが生じることがあります。 ヘアークラックやチェッキングは、建物の美観を損ねることはありますが、構造上の問題になることはほとんどありません。一方、二つ目は、建物の構造内部から生じるひび割れで、「構造クラック」や「クラッキング」などと呼ばれます。 構造クラックは、建物の強度や耐久性に影響を与える可能性があり、注意が必要です。 構造クラックが発生する原因は、地盤沈下、地震、設計ミス、施工不良などさまざまです。例えば、地盤が不均一に沈下することで建物に負荷がかかり、構造クラックが発生することがあります。また、地震の揺れによって建物に大きな力が加わり、構造クラックが発生することもあります。建物のひび割れを見つけたら、まずはその種類を見極めることが重要です。 ヘアークラックやチェッキングであれば、補修の必要性は低いですが、構造クラックの可能性がある場合は、専門業者に点検を依頼し、適切な対策を講じることが大切です。
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