空間を彩るニッチの魅力
- ニッチとは壁の一部を凹ませて造られた飾り棚のことを「ニッチ」と呼びます。「壁龕(へきがん)」という呼び方もあります。ニッチは古代ローマ時代から建築に取り入れられてきました。その歴史は古く、現代の住宅でも空間を豊かに彩る要素として人気を集めています。ニッチの役割は、大きく分けて二つあります。一つは、空間のアクセントになることです。殺風景になりがちな壁面にニッチを設けることで、空間に変化が生まれ、奥行き感を演出することができます。ニッチのデザインや大きさ、設置する場所によって、空間に全く異なる印象を与えることができます。二つ目は、実用的な収納としての役割です。ニッチは、小物を飾ったり、本を収納したりするのに最適なスペースです。特にトイレや洗面所など、限られたスペースを有効活用するためにもニッチは役立ちます。ニッチは、素材や形状、大きさも多種多様です。タイルや木材など、周囲の壁材と異なる素材を使うことで、ニッチの存在感を際立たせることができます。また、照明を組み込むことで、空間の雰囲気をさらに高めることも可能です。ニッチは、空間をデザインする上で、魅力的な要素の一つです。新築やリフォームの際には、ニッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。