モルタル

素材

建物の寿命を左右する「養生」の重要性

家を建てる時、あるいはビルを建てる時、コンクリートはなくてはならない材料です。コンクリートはまるで建物の骨組みのように、構造全体を支える重要な役割を担っています。しかし、コンクリートはただ流し込めば良いというわけではありません。流し込んだ後、適切な処理を施さなければ、本来の強度を発揮することができず、脆くなってしまうのです。コンクリートが本来の強さを発揮し、長く建物を支えられるようにするために重要なのが「養生」という工程です。 では、「養生」とは一体どのような作業なのでしょうか。「養生」とは、コンクリートが固まっていく過程で、適切な温度と湿度を保つための作業を指します。コンクリートは固まる際に熱を発しますが、この熱が急激に変化すると、ひび割れが起こりやすくなってしまいます。また、乾燥しすぎても、コンクリートが持つべき強度を発揮することができません。「養生」では、シートやマットでコンクリートを覆ったり、水を撒いたりすることで、温度や湿度の急激な変化を抑え、コンクリートがゆっくりと、そしてしっかりと固まるように促します。適切な「養生」を行うことによって、コンクリートの耐久性が向上し、ひび割れや劣化を防ぐ効果も期待できます。その結果、建物の寿命を延ばすことにも繋がるのです。つまり、「養生」は建物の品質を左右する、非常に重要な工程と言えるでしょう。
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エクステリア

モルタル塗り:外壁の定番仕上げ工法

- モルタル塗りとは モルタル塗りとは、建物の外壁などをモルタルと呼ばれる材料を用いて仕上げる工法のことです。モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせて作る、建築現場では馴染み深い材料です。 モルタルを壁に塗る作業は、左官職人と呼ばれる専門職の人々によって行われます。左官職人は、コテと呼ばれる道具を使い、熟練の技術でモルタルを平滑に仕上げていきます。 モルタルは、乾燥すると固まり、強度と耐久性に優れた特徴を持ちます。そのため、建物の外壁だけでなく、内壁や床など、様々な場所で広く使用されています。 モルタル塗りの最大のメリットは、その価格の手頃さと言えるでしょう。他の外壁材と比較して、比較的安価で施工できるため、コストを抑えたいという場合に適しています。また、モルタルは、色や模様など、仕上がりのバリエーションが豊富であるという点も魅力です。 しかし、モルタルは、経年劣化によりひび割れが生じやすいという側面も持っています。ひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、建物の劣化を招く可能性もあるため注意が必要です。そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
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素材

建築の要!モルタルとその役割

- モルタルってなに?建築現場でよく見かける、あの灰色の材料。それがモルタルです。セメントに砂と水を混ぜて作られる、言わば建築現場の万能選手ともいえる存在です。現場によっては「セメントモルタル」や「プレーンモルタル」と呼ばれることもあります。 モルタルは、一見地味な印象ですが、レンガやブロックなどを積み重ねて壁や塀を作る際に、それらをしっかりと固定するための接着剤のような役割を担っています。また、床や壁の表面を平らに仕上げたり、防水性を高めるために表面をコーティングする役割も果たします。 このように、モルタルは建築工事の様々な場面で活躍しています。一見地味ながらも、建物を支え、安全性を確保するために欠かせない、まさに縁の下の力持ちといえるでしょう。
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素材

住宅建築における湿式工法の魅力とは

- 湿式工法とは? 家づくりには、様々な建築方法がありますが、その中でも「湿式工法」は、昔から日本で広く使われてきた伝統的な建築方法です。 湿式工法とは、その名の通り、水を使って建築材料を練り混ぜ、壁や床を造っていく方法です。例えば、セメントに砂と水を混ぜて作るモルタルや、消石灰に糊などを加えた漆喰、土と水と藁などを混ぜて作る土壁などが、湿式工法で使われる代表的な材料です。 これらの材料は、水を加えることで独特の粘り気を持ち、職人がコテなどを使い、丁寧に塗り重ねていきます。そして、時間が経つにつれて徐々に乾燥し、固まっていくことで強度を増していくという特徴があります。 湿式工法は、古くから日本の風土に合った建築方法として、多くの住宅で採用されてきました。現代でもその魅力が見直され、新築住宅だけでなく、古民家の改修などにも活用されています。
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