下地

素材

建物の長持ちの秘訣:コーナービート

住宅建築の現場でよく耳にする「コーナービート」。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、一体どのような役割を担っているのでしょうか? 実はコーナービートは、建物の美観と耐久性を保つ、縁の下の力持ちとして活躍しています。 内装工事では、壁や天井に石膏ボードを貼り合わせていきます。その際、どうしても石膏ボード同士の継ぎ目ができてしまいます。この継ぎ目をそのままにしておくと、凹凸が目立ち、見た目が悪くなってしまいます。そこで、この継ぎ目にパテと呼ばれる充填材を埋め込み、平滑な壁を作っていきます。 しかし、特に部屋の角にあたる出隅部分は、衝撃や摩擦を受けやすく、パテだけでは簡単に傷んでしまうことがあります。そこで登場するのがコーナービートです。 コーナービートは、主に金属や樹脂で作られたL字型の部材で、石膏ボードの角に沿って取り付けられます。このコーナービートを施工することで、出隅部分を衝撃や摩擦から保護し、パテの剥がれやひび割れを防ぐことができるのです。 さらに、コーナービートは、直角を美しく保つ役割も担っています。石膏ボードは、施工時の湿度や温度変化によってわずかに反ったり曲がったりすることがあります。コーナービートを使用することで、石膏ボードの歪みを抑え、美しい直角を保つことができるのです。 このように、コーナービートは、普段目にすることは少ないですが、建物の美観と耐久性を保つために欠かせない存在と言えるでしょう。
Read More