共有名義
- 共有名義とは共有名義とは、一軒の家や土地といった不動産について、複数の人が所有権を持つ状態のことを指します。例えば、夫婦が協力して住宅を購入する場合や、亡くなった方の不動産を兄弟姉妹で相続する場合などが、共有名義にあたります。この共有名義ですが、ただ単に「みんなで所有している」という曖昧なものではありません。誰がどの程度の割合で所有しているのかをはっきりさせるために、「持分」を法務局で登記する必要があります。この持分は、例えば将来、その不動産を売却して利益が出た際に、誰がいくら受け取ることができるのかを決める重要な要素となります。また、不動産を所有していると毎年固定資産税を支払う必要がありますが、その際もこの持分に応じて、誰がいくら負担するのかが決まります。共有名義は、不動産を複数人で所有することで、それぞれが協力して管理や財産の活用を進めていけるというメリットがあります。一方で、所有者間の意見が一致しない場合に、売却や活用が難航する可能性も秘めている点は注意が必要です。例えば、共有者の中に、その不動産を売却したくないと考えている人がいる場合、他の共有者が売却を希望しても簡単には売却できません。このように、共有名義はメリットだけでなく、将来的なトラブルのリスクも考慮しておく必要があると言えるでしょう。
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住宅ローンと担保提供者:知っておきたいこと
- 住宅ローンと担保切っても切れない関係住宅ローンは、人生で最も高額な買い物の一つである住宅の購入を可能にするものです。しかし、数百万円、数千万円、場合によっては億単位となる融資は、金融機関にとって大きなリスクを伴います。そのため、金融機関は貸し倒れのリスクを軽減するために、担保を要求します。この担保として最も一般的になるのが、購入する住宅やマンションといった不動産です。これを「抵当権」と呼びます。抵当権が設定されると、万が一返済が滞ってしまった場合、金融機関は担保となっている不動産を売却し、その売却代金から貸付金の回収を行います。つまり、住宅ローンを組むということは、購入する住宅を担保として提供することを意味します。返済が滞れば、住まいを失う可能性もあるということです。担保があることで、金融機関は安心して融資を実行することができます。その結果、利用者は低金利で長期的な融資を受けられるというメリットを享受できるのです。住宅ローンにおける担保は、金融機関と利用者の双方にとって重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
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