不動産用語解説:大破とは?
- 大破の定義住宅に被害が生じた場合、その程度によって修繕費用や保険金の支払額が変わってきます。「大破」は損害保険会社などが定める損害の程度を表す区分の一つで、最も重い被害状況を指します。大破とは、住宅が受けた損傷が激しく、広範囲にわたる修繕工事を行わなければ居住することが不可能な状態、または建物の取り壊しが必要な状態を指します。具体的には、住宅の基礎や柱、壁といった構造部分や、屋根、外壁、内装などに甚大な損傷が見られる状態です。例えば、地震によって住宅の基礎に亀裂が入り、傾斜が生じている場合や、台風で屋根が吹き飛び、雨水が室内に流れ込んで天井や壁が大きく損傷している場合などが挙げられます。これらのケースでは、部分的な修繕では住むことができず、大規模な工事が必要となります。場合によっては、建物の構造自体が損なわれ、修復が不可能と判断され、取り壊しとなることもあります。大破は、単なる雨漏りや壁紙の剥がれといった軽微な損傷とは異なり、住宅としての機能を大きく損なった状態といえます。そのため、大破と判断された場合は、多額の修繕費用が必要となり、居住者の生活再建にも大きな影響を与えることになります。