住宅ローン完済後の重要手続き!抵当権抹消について解説
- 抵当権抹消手続きとは住宅ローンを完済すると、肩の荷が下りてほっとするものです。しかし、手続きはそれで終わりではありません。完済後には、抵当権抹消手続きという重要な手続きが残っています。住宅ローンを組む際、金融機関は万が一の貸し倒れに備えて、借り入れる人の不動産に抵当権を設定します。これは、住宅ローンという大きな金額のお貸し付けに対して、金融機関が自身を守るための仕組みと言えるでしょう。もしも住宅ローンの返済が滞ってしまった場合、金融機関はこの抵当権に基づいて、不動産を売却し、その売却代金からローンの残高を回収することが可能となります。しかし、住宅ローンを完済し、金融機関への借入金の返済が完了した後は、状況が変わります。借り入れたお金は全て返済済みなので、担保としていた不動産から抵当権を外す必要が出てくるのです。この手続きを抵当権抹消手続きと呼びます。抵当権抹消手続きをしないと、不動産の所有者にとっては様々な不利益が生じる可能性があります。例えば、抵当権が付いたままの状態では、不動産を自由に売却したり、贈与したりすることができません。また、新たに融資を受けようとしても、抵当権の存在が妨げとなる場合もあります。そのため、住宅ローン完済後は速やかに抵当権抹消手続きを行いましょう。