快適な住まいを実現する「換気回数」の基礎知識
- 換気回数とは
換気回数とは、部屋の空気がどれくらい新しく入れ替わっているかを表す指標です。
わかりやすく言うと、1時間に部屋全体の空気が何回入れ替わるかを示したもので、「回/時」という単位で表します。
例えば、換気回数が1回/時であれば、1時間に1回、部屋全体の空気が新しい空気に入れ替わることを意味します。
もし、6畳の部屋で換気回数が1回/時だった場合、1時間に6畳分の空気がすべて新しい空気と入れ替わる計算になります。
換気回数は、室内の空気環境を清潔に保つ上でとても重要です。
なぜなら、人が呼吸をすることで二酸化炭素が発生したり、室内の家具や建材から化学物質が放出されたりすることで、部屋の空気は徐々に汚れていくからです。
換気によって新鮮な空気を取り入れることで、これらの汚れた空気を外に排出し、室内の空気環境を改善することができます。
換気回数の目安は、部屋の用途や広さによって異なりますが、一般的には、住宅では0.5回/時程度が推奨されています。
これは、1時間に部屋の半分程度の空気が入れ替わる計算になります。
ただし、人が多く集まる部屋や、タバコを吸う部屋など、空気の汚れが気になる場合は、さらに高い換気回数が必要となります。