不動産の「時価」って?分かりやすく解説
- 不動産における「時価」とは不動産を売買する時、誰もが気になるのはその物件の値段ですよね。一体いくらで売れるのか、あるいは買えるのか、これはとても重要なことです。不動産の世界では、この「今いくらで取引できるのか」という価格を「時価」と呼びます。「時価」は、需要と供給のバランスによって常に変動するものです。人気のエリアで多くの人が住みたがっている場合は、価格が上昇する傾向がありますし、反対に、売却したい人が多い場合には価格が下がることもあります。では、この「時価」はどのようにして決まるのでしょうか? 活発に取引が行われている物件であれば、実際に売買されている価格が時価となります。いわゆる「市場価格」と呼ばれるものです。しかし、現実には、すべての物件が常に売買されているわけではありません。そこで、市場価格が得られない場合は、過去の取引事例や周辺の環境などを考慮して、専門家などが「合理的に算出された価格」が時価として用いられます。具体的には、過去の取引事例を参考にしたり、周辺の類似物件の価格などを比較したりするなど、様々な要素を総合的に判断して算出されます。このように、「時価」は不動産取引において非常に重要な概念です。不動産の売却や購入を検討する際には、その時々の市場状況や物件の状況などを踏まえて、専門家にも相談しながら、適切な価格を見極めることが大切です。