建物を守る縁の下の力持ち – 樋先
住宅において、雨どい先端部分は、建物の美観を向上させるだけでなく、住宅を守る上で重要な役割を担っています。屋根の先端から外壁に沿って設置される雨どいは、屋根に降った雨水を効率的に集め、排水することで、住宅の基礎部分への浸水を防ぎます。もしも雨どいがなければ、雨水は屋根から直接地面に流れ落ち、住宅の基礎部分に染み込んでしまう可能性があります。これは、基礎部分の劣化を招き、住宅全体の耐久性を低下させる原因となります。
また、雨どい先端部分は、直射日光から住宅を守る役割も果たします。夏場、強い日光が窓から差し込むと、室温が上昇し、不快なだけでなく、冷房効率も低下させてしまいます。雨どい先端部分は、窓の上部に影を作り出すことで、直射日光を遮り、室温の上昇を抑えます。
さらに、雨どい先端部分は、外壁の劣化を早める原因となる紫外線から住宅を守る効果もあります。紫外線は、外壁の塗料や素材を劣化させ、色褪せやひび割れの原因となります。雨どい先端部分は、外壁に直接紫外線が当たるのを防ぐことで、外壁の劣化を遅らせ、住宅の美観を長く保ちます。このように、雨どい先端部分は、住宅の耐久性や美観を維持するために、重要な役割を果たしているのです。