樹脂
- フラックスとは
フラックスとは、電子部品の組み立てなど、はんだ付けを行う際に欠かせない材料です。はんだ付けとは、金属を熱で溶かして接着する方法のことですが、金属表面には目に見えない薄い膜が存在し、これが接着を阻害してしまいます。
この邪魔な膜は酸化被膜と呼ばれ、空気中の酸素と金属が反応することで自然に発生します。酸化被膜があると、本来は滑らかに広がるはずのはんだが、金属表面にうまく濡れ広がらず、結果として接着強度が低下してしまいます。
そこで活躍するのがフラックスです。フラックスは、酸化被膜を溶かし除去する働きがあります。さらに、はんだ付けをしている間も金属が高温下に置かれるため、再び酸化被膜が形成されてしまう可能性があります。フラックスは、再酸化を防ぐ役割も担うことで、はんだ付けが完了するまで金属表面を活性化状態に保ちます。このように、フラックスは、はんだがしっかりと接着するための環境を整え、電子部品などの製造において重要な役割を担っています。
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FRP樹脂:私たちの暮らしを支える素材
- FRP樹脂とはFRP樹脂は、「繊維強化プラスチック」を意味するFiber Reinforced Plasticsの頭文字をとった言葉です。 ガラス繊維や炭素繊維といった強度のある繊維状の材料をプラスチックの中に練り込むことによって、プラスチック単体よりも格段に強度を高めた複合材料のことを指します。
FRP樹脂最大の特徴は、軽量でありながら高い強度を併せ持つという点にあります。 この優れた特性から、FRP樹脂は様々な分野で活用されています。
例えば、建物の屋根材や壁材、自動車のボディ、船舶、航空機、タンク、遊具など、その応用範囲は多岐にわたります。
FRP樹脂は、従来の素材と比べて、軽量化による輸送コストの削減、加工のしやすさによる工期短縮、高い耐久性によるメンテナンスの軽減など、多くのメリットをもたらします。
このように、FRP樹脂は様々な分野で利用されており、私たちの生活を支える重要な素材と言えるでしょう。
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