水道
私たちの生活に欠かせない水は、ビルやマンション、学校、病院といった多くの人が利用する建物でも同じように必要不可欠です。多くの場合、水道管から直接水を供給することが理想ですが、時間帯によって水の使用量が大きく変わるため、常に安定した水の供給を確保することは容易ではありません。そこで重要な役割を担うのが「受水槽」です。受水槽は、建物の規模や用途に応じて適切な量の水を貯めておくためのタンクで、いわば建物の水の貯蔵庫としての役割を果たします。水道管から供給された水は、まずこの受水槽に貯められ、その後、ポンプによって建物内の各所に給水されます。このように、受水槽は、時間帯による水需要の変動を吸収し、安定した給水を可能にすることで、私たちの快適な生活を支えています。例えば、朝晩のピーク時には、多くの家庭で同時に水を使用するため、水道管からの供給だけでは水圧が低下し、水が出にくくなってしまうことがあります。しかし、受水槽があれば、あらかじめ水を貯めておくことで、ピーク時でも十分な水量を確保することができます。また、断水時にも、受水槽に貯めていた水を使用することで、一定時間の水の使用が可能になります。このように、受水槽は、建物の水回りにおいて、なくてはならない重要な設備と言えるでしょう。
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知って得するPSの話!快適な住まいのための基礎知識
- PSとは何か?マンションなどの集合住宅に住んでいると、間取り図などで「PS」という表記を見かけることがあります。これは一体何のことでしょうか?PSとは、「パイプスペース」の略称です。 上下水道管やガス管など、生活に必要な様々な配管を集めて通しているスペースを指します。 集合住宅では、各住戸にPSが設けられており、キッチンや浴室、トイレなど、水回りの近くに設置されていることが多いです。PSは、扉で隠されている場合もあれば、棚のように見える場合もあり、設置場所や形状は物件によって様々です。 扉で隠されている場合は、メーターの確認や簡単な修理など、点検や作業のためにアクセスできるようになっています。 棚のように見える場合は、収納スペースとして利用できる場合もありますが、配管のスペースを確保するために、収納できるものに限りがある場合もあります。PSは、私たちの生活に欠かせない水やガスを供給するために重要な役割を担っています。そのため、PS内に物を置いたり、スペースを狭くしたりすることは避け、常に点検や修理がしやすい状態を保っておくことが大切です。
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不動産用語解説:MBとは?
- MBの基礎知識
MBとは、メーターボックスの略称で、住宅にとって欠かせない電気、水道、ガスなどのメーターを集約して収納する箱のことを指します。 住宅のライフラインを支える重要な設備の一つであり、電力会社やガス会社、水道局といった各事業者が検針作業を行う際にアクセスする場所として利用されています。
メーターボックスは、戸建て住宅の場合、玄関脇や家の外壁、敷地境界線付近など、屋外に設置されることが一般的です。集合住宅では、共用廊下に設置されるケースが多く見られます。材質は、耐久性や耐候性に優れた鉄やステンレス、プラスチックなどが用いられています。
メーターボックス内部には、各事業者のメーターの他に、ガスの元栓や漏電遮断器などが設置されている場合があります。そのため、火災や漏電などの緊急時には、メーターボックスの位置を確認しておくことが重要です。
なお、メーターボックスは、事業者によって管理責任が異なります。電力会社やガス会社、水道局などに問い合わせる際には、メーターボックスの設置場所や管理責任についても確認しておきましょう。
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不動産の設備図を読み解く
- 設備図とは
設備図とは、住宅における水道、ガス、電気などの配管や配線の経路を図面に示したものです。住宅設計図面の一部であり、間取り図などと合わせて作成されます。設備図を見ることで、どこにどのような設備があるのか、配線や配管がどのようにつながっているのかを把握することができます。
設備図は、住宅の建築やリフォームの際に、施工業者と施主の間で、設備の配置や仕様を確認するために使用されます。例えば、コンセントの位置や数、照明器具の種類や設置場所、水道の蛇口や排水口の位置などを確認することができます。
設備図には、一般的に、以下のものが記載されています。
* 水道管の経路と接続先(キッチン、浴室、洗面所など)
* ガス管の経路と接続先(ガスコンロ、給湯器など)
* 電気配線の経路と接続先(コンセント、スイッチ、照明器具など)
* その他設備の配置(換気扇、エアコンなど)
設備図を理解することで、住宅設備の仕組みや配置を把握することができます。住宅の設計やリフォーム、あるいは日常生活において、設備に関するトラブルが発生した場合でも、設備図を参照することで、問題解決に役立てることができます。
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新築や増築でかかる?水道負担金について解説
- 水道負担金とは新しく家を建てたり、増築したりする際に、誰もが当たり前のように使う水道。蛇口をひねれば安全な水が使えるように、水道局は、浄水場から各家庭まで水を送るための水道管の設置や、老朽化した水道管の交換、設備の点検・修理など、多くの費用と労力をかけています。 このような水道設備を新しく利用する人が、その費用の一部を負担するのが「水道負担金」です。水道負担金は、具体的には、新たに水道管を敷設する費用や、既存の水道管の口径を大きくする費用の一部として徴収されます。 新築や増築の規模や、敷地の状況によって金額は異なりますが、一般的には数十万円から数百万円程度となることが多いです。水道負担金は、家を建てる際に必要となる費用のうち、比較的大きな割合を占めるものの一つです。そのため、事前に水道局に問い合わせるなどして、必要な費用の概算を把握しておくことが大切です。 また、水道負担金は、地域や水道事業者によって金額や徴収方法が異なる場合があるので、注意が必要です。
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意外と知らない?メーターボックスの基礎知識
- メーターボックスとは
私たちの生活に欠かせない電気、ガス、水道。これらの使用量を計測するのがメーターです。そして、メーターボックスとは、これらのメーターを集約して設置するための専用の空間のことを指します。
電力会社やガス会社、水道局の担当者は、このメーターを見て毎月の使用量を把握し、料金を計算します。そのため、メーターボックスは、担当者が検針しやすい場所に設置されることが一般的です。多くの場合、玄関脇や住戸の外側など、容易にアクセスできる場所が選ばれます。
メーターボックスの内部には、それぞれのメーターに加え、バルブや遮断機などが設置されていることもあります。これらの装置は、緊急時やメンテナンス時に使用されます。例えば、水漏れが発生した場合には、水道メーター付近にあるバルブを閉めることで、水の供給を止めることができます。
このように、メーターボックスは、私たちの暮らしを支える上で重要な役割を担っています。普段はあまり意識することがないかもしれませんが、メーターボックスの存在と役割を知ることで、より安全で快適な生活を送ることができるでしょう。
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暮らしに必須!止水栓の役割と重要性
- 生活に欠かせない水回り設備
私たちは日々、水を使うことで生活を営んでいます。朝起きたら洗面所で顔を洗い、キッチンで朝食を作り、お風呂で一日の疲れを癒し、トイレを使用する。これらは全て、水回り設備がなければ成り立ちません。
キッチンやお風呂、洗面所、トイレといった水回り設備は、私たちの生活に欠かせないものです。そして、これらの設備には、水道を安全かつ快適に利用するために、様々な器具が備わっています。蛇口から流れる水の量を調節するハンドル、排水溝を塞いだり開けたりする栓、お湯の温度を調整する混合栓など、どれも私たちの生活を支える大切な役割を担っています。
その中でも、今回は「止水栓」について詳しく解説していきます。止水栓は、名前の通り、水の流れを止める役割を担う、非常に重要な器具です。例えば、蛇口の水漏れを修理する際、止水栓を閉めることで、水が噴出すのを防ぐことができます。また、キッチンや洗面台の入替工事の際にも、止水栓を閉めることで、工事を安全に進めることができます。
このように、私たちの生活に欠かせない水回り設備と、それを支える様々な器具。それぞれの役割を理解し、正しく使うことで、より快適で安全な暮らしを実現することができます。
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住まいの給水方式:知っておきたい3つの種類
快適な暮らしを送る上で、水は欠かせない要素の一つです。蛇口をひねれば当たり前に水が出てくる生活ですが、その裏側には、水道水を各家庭に供給するための「給水方式」が存在します。
住宅の規模や構造によって最適な給水方式は異なり、それぞれの方式によってメリットやデメリットも異なります。そのため、住宅購入やリフォームを検討する際には、それぞれの給水方式の特徴を理解しておくことが重要です。
給水方式は大きく分けて、「直圧式」「受水槽式」「増圧直結式」の3種類があります。
「直圧式」は、水道本管から供給される水を、ポンプを使わずにそのまま各家庭に供給する方式です。水圧が高いので安定した水量を確保できますが、高層階への供給は難しい場合があります。
「受水槽式」は、建物の屋上や地下に設置した受水槽に一度水を貯め、そこから各家庭に供給する方式です。断水時に備えて貯水できるというメリットがありますが、受水槽の設置や維持管理に費用がかかります。
「増圧直結式」は、直圧式と受水槽式の両方のメリットを組み合わせた方式です。水道本管から供給される水をポンプで増圧して供給するため、安定した水量を確保しながら、高層階への供給も可能です。
このように、給水方式によってメリット・デメリットは様々です。住宅の規模や構造、そしてライフスタイルに合わせて最適な給水方式を選ぶようにしましょう。
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引越しや解体時に!知っておきたい閉栓手続きの基礎知識
- 水道やガスの利用を止める「閉栓」とは?
「閉栓」とは、住宅で利用している水道やガスを止める手続きのことを指します。家を長期間空ける場合や、引越しなどでその家を出ていく際に必要となります。
例えば、引越しで以前の家を離れる際、そのまま水道やガスを使い続けられるわけではありません。新しい住居で新たに契約し、以前の住居では閉栓の手続きを行う必要があります。
閉栓は単に水道やガスを止めるだけでなく、安全面や費用の面でも重要です。家を長期間空ける際に閉栓を行わずにいると、水道管の凍結や破損による水漏れ、ガス漏れなどの思わぬ事故に繋がる可能性があります。また、使用していないにも関わらず基本料金が発生し続ける場合もあるため、閉栓は経済的な負担を避ける上でも大切です。
閉栓の手続きは、利用している水道局やガス会社に連絡して行います。会社によってはインターネット上での手続きも可能な場合があります。閉栓を希望する日付や連絡先などを伝えることで、担当者が訪問し作業を行います。
住宅の売却や解体など、その後も住宅を使用しない場合は「廃止」の手続きが必要となります。廃止は閉栓とは異なる手続きなので注意が必要です。
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