犬走り

- 「犬走り」ってなに？ 家の周りをぐるりと囲むように、基礎に沿って細長くコンクリートや砂利が敷かれた部分を見たことがありませんか？ これが「犬走り」と呼ばれるものです。幅はだいたい１メートルほどで、家の外周に沿って通路のように作られています。 最近の家では、この犬走りをよく見かけるようになりました。犬走りは、単なる通路ではなく、家を守るための大切な役割を担っているからです。 例えば、雨が降った時のことを考えてみましょう。もし犬走りがないと、雨水が家の基礎部分に直接当たってしまいます。そうすると、家が湿気を帯びやすくなり、壁の劣化やシロアリの被害にも繋がってしまいます。犬走りがあれば、雨水を家の基礎から遠ざけ、家が湿気を吸い込むのを防いでくれるのです。 また、犬走りは防犯対策としても有効です。家の周りに人が通れるスペースがあると、泥棒は侵入しやすくなってしまいます。しかし、犬走りがあることで、家の周りに人が立ち入るのを防ぎ、泥棒に心理的な圧力を与えることができます。 このように、犬走りは家の寿命を長く保ち、安全な暮らしを守るための工夫なのです。