調湿

素材

温もり感じる土塗り壁の魅力

- 土塗り壁とは日本の伝統的な建築様式において、外壁や内壁の仕上げとして古くから用いられてきたのが土塗り壁です。その名の通り、土を主な材料として、人の手によって丁寧に塗り重ねていくことで壁が作られます。土塗り壁の最大の特徴は、自然素材ならではの温かみのある風合いです。土の持つ独特の質感と色合いは、空間に安らぎと落ち着きを与えてくれます。また、土は呼吸する素材とも言われ、湿度の高い日には余分な湿気を吸収し、乾燥した日には蓄えていた湿気を放出するという優れた調湿機能も持ち合わせています。そのため、土塗り壁の家は一年を通して快適な湿度が保たれ、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。さらに、土は断熱性にも優れているため、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境を実現することができます。また、土は音を吸収する性質があるため、外部の騒音を遮断し、静かで落ち着いた空間を作ることができます。近年では、その環境に優しい特徴や、独特の風合いが見直され、現代建築にも積極的に取り入れられるケースが増えています。土塗り壁は、日本の風土と文化に育まれた、人と環境に優しい壁材と言えるでしょう。
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