返済計画
- 元利均等返済の概要住宅ローンを返済していく方法には、いくつかの種類があります。その中でも、毎月一定の金額を返済していく方法を、元利均等返済と呼びます。毎月決まった金額を返済していくため、計画が立てやすく、多くの方に選ばれている返済方法です。住宅ローンは、大きく分けて元金と利息の二つから成り立っています。元金とは、実際に借り入れた金額のことを指し、利息とは、そのお金を借りていることに対する手数料のようなものです。元利均等返済では、毎月の返済額のうち、利息の支払いが優先されます。そのため、返済開始当初は、元金よりも利息の割合が高くなり、元金の減り方は緩やかです。しかし、返済が進むにつれて、借入残高である元金が徐々に減っていくため、利息の割合も減っていき、元金の減るペースは徐々に上がっていきます。例えば、1,000万円を金利1%、35年返済で借り入れた場合、毎月の返済額は約2万9千円となります。返済開始当初は、このうち約1万4千円が利息、約1万5千円が元金の返済に充てられます。しかし、返済が進むにつれて、利息の支払いが減り、元金の返済に充てられる金額が増えていきます。
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住宅ローン審査と総返済負担率の関係
- 総返済負担率とは
住宅ローンを組んでマイホームを取得することは、人生における大きな目標の一つと言えるでしょう。しかし、住宅ローンは高額な借入となるため、無理のない返済計画を立てることが非常に重要になります。そこで、返済能力を測る指標の一つとして「総返済負担率」が登場します。
総返済負担率は、年収に占める年間のローン返済額の割合を示しています。例えば、年収500万円の人が年間100万円を住宅ローン返済に充てるとすると、総返済負担率は20%となります。この数値が高いほど、年収に占めるローン返済額の割合が大きくなり、家計における負担が大きくなることを意味します。
住宅ローンは、一般的に長期に渡って返済を続けることになります。そのため、無理のない返済計画を立てるためには、将来的な収入の変化や生活費の増加なども考慮する必要があります。総返済負担率は、住宅ローンの審査においても重要な役割を果たします。金融機関は、申込者の返済能力を判断する際に、総返済負担率を基準の一つとして用いることが一般的です。
総返済負担率は、あくまでも目安の一つであり、無理のない返済計画は人によって異なります。住宅ローンを検討する際には、自身のライフプランや収入、支出などを考慮し、専門家にも相談しながら慎重に判断することが重要です。
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