透過損失
- 音とは音は、空気中を伝わる振動のことです。例えば、太鼓を叩くと、太鼓の皮が震えますよね。この震えが、周りの空気を波のように揺らしながら、遠くまで伝わっていきます。これが音の正体です。音の大きさは、この空気の振動の強さによって変わります。強く叩けば大きく揺れるように、振動が強いほど、耳に届く音も大きく聞こえます。反対に、そっと触れるように叩けば、音は小さくなります。また、音の高さは、空気の振動の速さによって決まります。これは、1秒間に何回振動するか、という速さのことです。振動が速ければ高い音、遅ければ低い音として聞こえます。例えば、バイオリンの細い弦は振動が速いので高い音が出ますし、太鼓のように大きなものは振動が遅いので低い音が出ます。音は、私たちが生きていく上で欠かせないものです。音楽を聴いたり、人と話をしたり、鳥のさえずりで季節を感じたりと、音は私たちの生活を豊かにしてくれます。また、救急車のサイレン音のように、危険を知らせてくれる音もあります。このように、音は私たちの生活と深く関わっているのです。
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静かな空間を実現する「透過損失」とは?
私たちが生活する上で、音は常に身近に存在しています。心地よい音楽や大切な人との会話など、音は生活を豊かにしてくれる一方で、時にうるさく感じてしまうこともあります。住宅で過ごす時間が長い現代において、外部からの騒音や室内で発生する生活音を効果的に遮り、静かで快適な住空間を実現することは非常に重要です。
この「音」に関する問題を解決するために重要な役割を担うのが「遮音」です。遮音とは、文字通り音を遮ること、つまり音を伝わりにくくすることです。そして、この遮音性能の高さを示す指標の一つとして「透過損失」があります。
透過損失とは、壁や床などの建材が音をどの程度遮断できるのかを表す数値で、単位はデシベル(dB)で表されます。この数値が大きいほど、その建材の遮音性能が高いことを意味します。例えば、透過損失が30dBの壁は、入射する音のエネルギーを半分に減衰させ、50dBの壁であれば、さらにその100分の1にまで音を小さくすることができます。静かで快適な住環境を実現するためには、使用する建材の透過損失に着目し、適切な遮音対策を施すことが重要です。
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