遮音性
- 注目の建材、ALCってなに?近年、住宅やビルなど様々な建築物で耳にすることが増えた「ALC」という建材をご存知でしょうか? ALCとは、オートクレーブド ライトウェイト コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)の略称で、日本語では軽量気泡コンクリートと呼びます。ALCは、その名の通り、内部にたくさんの気泡を含んだコンクリートパネルです。ALCは、工場でセメントや石灰、シリカ質原料などに発泡剤を加えて練り混ぜ、高温高圧のオートクレーブと呼ばれる窯で養生することで製造されます。この過程で、材料の中に気泡が生まれ、軽くて丈夫な特徴を持つALCパネルが出来上がります。ALCは、コンクリートの強度を持ちながら、木材のように軽く、加工しやすいという利点があります。そのため、建物の内外装、床、屋根など、様々な箇所に使用されています。また、気泡を含む構造から、断熱性や遮音性に優れている点も大きな魅力です。ALCは、従来のコンクリートに比べて環境負荷が低く、省資源、省エネルギーにも貢献できる建材として注目されています。今後ますます需要が高まると予想されるALCは、まさに次世代の建築材料と言えるでしょう。
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住宅構造の主流!大壁構造のメリットとは?
- 大壁構造とは大壁構造とは、柱や梁といった建物を支える構造部分を、壁の内側に隠してしまう建築方法です。 これに対して、柱や梁をあえて外部に見せる建築方法を真壁構造と呼びます。 大壁構造の最大の特徴は、柱や梁が露出しないため、壁の表面を自由にデザインできる点にあります。 壁紙を貼ったり、塗装を施したり、タイルを張ったりと、 様々な仕上げ材を用いることができるため、住む人の好みに合わせた空間作りが可能です。 例えば、シンプルな壁紙で仕上げれば、すっきりとした現代的な印象になりますし、 木目調の壁紙を選べば、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出できます。 また、漆喰や珪藻土などの自然素材を用いることで、 和風の住宅にも見事に調和します。 このように、大壁構造はデザインの自由度が高く、和風・洋風を問わず、様々なスタイルの住宅に適応できることが大きな魅力です。 近年建てられる住宅の多くは大壁構造を採用しており、現代の住宅建築において主流の工法と言えるでしょう。
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マンションの遮音性UP!ボイドスラブ工法とは?
近年、都市部を中心にマンションなどの集合住宅が増えています。人々が快適に暮らすための工夫が、建物の構造や工法にも凝らされています。その中でも、近年注目されているのが「ボイドスラブ工法」です。
ボイドスラブ工法とは、マンションの床となるコンクリートスラブに、あらかじめ球体や角形の型枠(ボイド)を埋め込み、コンクリートを打設する工法です。このボイドを設けることで、従来の工法に比べてコンクリートの使用量を削減することができます。コンクリートの使用量が減るということは、それだけ建物の重量を軽減できるということです。建物が軽くなれば、地震時の揺れ幅を抑えることができるため、より安全な建物にすることができます。
また、ボイドスラブ工法は、遮音性や断熱性の向上にも効果があります。ボイド部分に空気を含むことで、音や熱の伝達を抑制する効果が期待できます。さらに、ボイドスラブ工法は、施工性にも優れています。工場で製造された型枠を使用するため、現場での作業を効率化できます。
このように、ボイドスラブ工法は、従来の工法に比べて多くのメリットがあります。そのため、近年多くのマンションで採用されているのです。
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