開発規制

- 線引きとは？ 都市計画区域内において、都市化を進めるべき区域と、そうでない区域を明確に区分することを「線引き」と呼びます。これは、無秩序な都市化を避け、計画的な街づくりを進めることを目的として、都市計画法に基づいて実施されます。 線引きによって、都市計画区域は大きく分けて「市街化区域」と「市街化調整区域」の二つに区分されます。市街化区域は、すでに都市化が進んでいる区域や、今後積極的に都市化を進めていくことが望ましい区域です。この区域では、住宅や商業施設、工場などの建設が比較的自由に認められています。一方、市街化調整区域は、都市化を抑制し、自然環境や農地などを保全していくべき区域とされています。この区域では、原則として開発行為が制限されており、住宅などの建築も許可を得るのが難しいのが現状です。 線引きは、私たちが暮らす街の将来像を大きく左右する重要なものです。それぞれの区域によって建築物の制限などが細かく定められているため、土地の購入や建物の建築を検討する際には、その土地がどの区域に指定されているのかを確認することが不可欠です。