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関西圏の賃貸で注意!敷引とは?

- 敷引とは敷引(しきびき)は、近畿地方の賃貸物件を中心に見られる独特の慣習です。これは、部屋を借りる際に支払うお金の一部が返金されない仕組みを指します。よく似た言葉に「敷金」がありますが、両者は全く異なるものです。敷金は、退去時に部屋の修繕費用などを差し引いた上で、残額が借り手に返還されます。一方、敷引は契約時にあらかじめ決められた金額が、退去時に一切返金されません。例えば、家賃が月額10万円、敷金2ヶ月分、敷引1ヶ月分の物件の場合を考えてみましょう。この場合、部屋を借りる際には、敷金20万円と敷引10万円を合わせて、合計30万円を支払う必要があります。そして、退去時には敷引分の10万円は戻らず、残りの敷金20万円から、部屋の損耗状況に応じて修繕費用などが差し引かれた金額が返金されることになります。敷引は、大家さんにとっては、部屋のクリーニング費用や次の入居者募集にかかる広告費などを賄うための資金として、また、長期間住んでくれる入居者を確保するための手段として利用されています。一方で、借り手にとっては、返ってこないお金が発生するため、契約前に敷引の有無や金額をよく確認しておくことが重要です。
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