IH調理器とは?仕組みとメリット・デメリットを解説
- IH調理器の仕組みIH調理器は、「誘導加熱」を略した名前で、磁力を使って調理する新しいタイプの調理器具です。IH調理器の仕組みは、内部にあるコイルに電気を流すと磁力線が発生し、その磁力線が鍋の底を通る際に電流を発生させるというものです。この電流は、鍋自身が持つ電気抵抗によって熱に変わります。つまり、IH調理器自体が熱くなるのではなく、鍋自身が熱を生み出す仕組みになっているのです。従来のガスコンロの場合、炎で鍋を熱するため、熱効率は約40%程度といわれています。一方、IH調理器は鍋自体を発熱させるため、熱効率は約80~90%と非常に高くなっています。これは、熱が無駄なく鍋に伝わるためで、エネルギー効率の観点からも優れた調理器具といえます。また、IH調理器は火を使わないため、安全性が高いことも大きな特徴です。炎によるやけどや火災の心配がなく、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して使うことができます。さらに、調理後のお手入れが簡単なのも魅力です。トッププレートがフラットなので、サッと拭くだけで汚れを落とすことができます。このように、IH調理器は、熱効率の高さ、安全性、お手入れのしやすさなど、多くのメリットを持つ調理器具です。