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- 騒音環境基準とは
住まい選びは人生における大きな決断のひとつであり、周辺環境はその満足度を大きく左右する要素です。中でも騒音は、私たちの日常生活に直接影響を与えるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
騒音環境基準とは、私たちが健康で快適な生活を送るために、環境基本法に基づいて定められた基準値のことです。これは、周囲の環境音がどれくらいの大きさまでは許容されるのかを示すものであり、望ましい騒音レベルを地域と時間帯ごとに細かく定めています。
例えば、住宅地であれば、昼間は自動車の走行音や工場の稼働音などが聞こえてくることもありますが、夜間は静かに眠れるような環境が求められます。そのため、昼間と夜間では基準値が異なり、夜間の方がより厳しい値が設定されています。
この基準値は、あくまでも目標とする値であり、これを超えたからといってすぐに健康被害が生じるわけではありません。しかし、騒音は心理的なストレスを与える要因となる可能性もあり、長期間にわたって騒音にさらされ続けると、睡眠障害やストレス性の体調不良を引き起こす可能性も否定できません。
そのため、住まい選びの際には、騒音環境基準を参照し、周辺環境の状況を把握しておくことが大切です。インターネットや不動産会社を通じて、周辺の道路状況や工場の有無などを確認したり、実際に現地を訪れて自身の耳で確かめてみることも有効です。
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騒音対策に有効な「音響透過損失」とは?
- 音とは音は、空気中を伝わる振動のことです。例えば、太鼓を叩くと、太鼓の皮が震えますよね。この震えが、周りの空気を波のように揺らしながら、遠くまで伝わっていきます。これが音の正体です。音の大きさは、この空気の振動の強さによって変わります。強く叩けば大きく揺れるように、振動が強いほど、耳に届く音も大きく聞こえます。反対に、そっと触れるように叩けば、音は小さくなります。また、音の高さは、空気の振動の速さによって決まります。これは、1秒間に何回振動するか、という速さのことです。振動が速ければ高い音、遅ければ低い音として聞こえます。例えば、バイオリンの細い弦は振動が速いので高い音が出ますし、太鼓のように大きなものは振動が遅いので低い音が出ます。音は、私たちが生きていく上で欠かせないものです。音楽を聴いたり、人と話をしたり、鳥のさえずりで季節を感じたりと、音は私たちの生活を豊かにしてくれます。また、救急車のサイレン音のように、危険を知らせてくれる音もあります。このように、音は私たちの生活と深く関わっているのです。
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