快適な住まいを実現する「PP分離」とは?
- 空間を分けるとは?住宅設計において、住み心地の良さを追求する上で、「空間を分ける」という考え方が重要となります。 近年注目されている「PP分離」という言葉をご存知でしょうか? これは、住空間を「パブリック」と「プライベート」の2つに明確に分ける設計手法を指します。「パブリック」な空間とは、家族全員で使うリビングやダイニング、来客をもてなす玄関など、誰にでも開かれた空間を指します。 一方、「プライベート」な空間は、寝室や浴室、書斎など、個人の時間を過ごすための空間を指します。従来の住宅では、これらの空間が曖昧に混ざり合っていることが多かったのですが、「PP分離」を取り入れることで、それぞれの空間に明確な役割を持たせることができます。例えば、リビングとダイニングを緩やかに仕切ることで、食事の準備をしながら家族との会話を楽しんだり、来客時にもプライベート空間を見せずにすむなどのメリットがあります。 また、寝室に書斎スペースを設ける場合には、集中しやすい環境を作ることができます。空間を分けることで、それぞれの空間に合わせた照明やインテリアを選ぶことも可能になります。 明るく開放的なリビングに対して、寝室は落ち着いた雰囲気にするなど、空間にメリハリをつけることで、より快適な住まいを実現することができます。